餅屋記

サブタイトルは『.lib』

祝・ブログタイトル確定!

紆余曲折していたこのブログタイトルも、ついに腰を落ち着けました。(のはず…)


「やっぱり餅は餅屋だね」というツイートを目にしたのが、タイトルの由来です。

でも餅屋に記が付くまでにはどこかしっくりこないタイトルでして…。

あとはバランスの問題だったのですが、あるところで歎異抄の文字が目に入り、これだ!と思った次第です。

(「抄」は抜き書きや註を意味するので、『記』としました)




ところでこの餅屋とは、図書館屋、司書のことであります。

もっと文章を書くのがうまくなりたいひよっこが書いています。


博物館としての水族館

8月の終わりに、茨城県の大洗アクアワールドに行ってきました。
はじめはただ水生動物が見たくて行きたがっていただけなのですが、実際に見学しイルカとアシカのショーを見ていた時にふと気づきました。

「ただ展示するだけでなく、その動物の行動をショーを通して楽しみながら学べるのだなぁ」と。

旭山動物園で話題になった行動展示もそうですね。
専門家の知識を活用して、私たちの知らない動物たちの能力や習性を見せる。
それに気づいてからは、アミューズメントパークだけではなく生涯学習施設の博物館としても、ショーやイベントを楽しんでいました。

そんなわけで、「図書館も負けていられない!」「博物館を参考にして展示を工夫するだけでなく、もっと“未知”との遭遇を増やしたい!」と発起した夏の終わりでした。




追記〈この記事を書いての感想〉

「気づきやセレンディピティといった脳内の化学反応による快感」を追い求めることもそうだけど、生涯学習も理由のひとつでやりたいことなのだとわかりました。
確かにいろんなとこに書いてたけど。

学校教育と比較して考えてみると、「教科書によらない学習」。
なんでも教材になりうる自由さ、人と同じでない多様性、知らないうちに学んでいた、とか。
学校教育の画一性を批判するわけではない。むしろそこをきっかけとして広く柔軟に好きなように学んでほしいのが、学校図書館。


「落ち込んだり元気じゃなかったりするけれど、私はなんとかやっています。」

国際電子出版EXPOと東京国際ブックフェアに行ってきました

予定が入らなくなったので、国際展示場に行ってきました。
先日入場券をもらった国際電子出版EXPOと東京国際ブックフェア

去年は何となく行ってみたいなーと思ってたか、誰かが行ってて面白そうだなーと思ってた。
行ってみてよかった。
面白い!わくわくする!


ちなみに二つの他に文房具フェアとか雑貨フェアとかそんなようなものもやってたけど、まずは当初の目的を果たそうと思い、先に看板を見つけた電子出版の方へ。

雰囲気としては図書館総合展みたいな。
大中小のブースに企業やらが入ってて、呼び込みしながらお客さんに説明する。
講演もあったけど時間と好みが合わなかったのでパス。

実際に話を聞いたのは4つくらいだろうか。
DNPの電子教科書プロジェクトと電子図書館事業。
前者はまだ流通スタイルを模索しているようだった。千葉の大学図書館で実験しているらしかった。
で、図書館の話を振ったら後者の方へまわされてしまった。
堺市と萩市で使われているあれ。特記すべき点はなし。

続いて学術情報の文字に引き寄せられて、医学の電子ジャーナルを扱っている会社のブースへ。
まだ始めたばかりだそうで種類は少なかったけど、まさに学術雑誌を電子化した、というものを扱っていた。
「図書館では利用できないんですか?」と聞いてみたところ、今日だけで2〜3人にも同じことを聞かれた、と言っていた。考えていなかったそうで、検討します、と。
逆に「大学図書館にパソコンって何台くらいあるんですか」とか「何に使うんですか」と質問された。いきなりだったので正しいことは言えなかったけど、「図書館の資料では調べられないことや、レポートの作成」と答えた。

ついでに私が持ってたDNPの電子図書館のパンフレットを見て「あそこのブースに行けばもらえるんですか?」と聞かれた。
そうです、と答えただけだが心踊った。
プロジェクト発表のように発表者側から見れば、1) 製品やサービスをアピールして知ってもらう、2) ユーザの生の意見を得て改良につなげる、3) 業界内のライバルを知る、などの利点があるのはわかっていたが、このように 4) 他のブースをまわるユーザからその情報を引き出す、こともあると気づいた。




AR利用のブースもあった。
名刺につけてPR映像見せたりしてた。
そこには地域資料を集めて公開するサービスも。
市報や県報、民間の出版物も、県内のものならすべて。

他には電子出版物をSNSで共有するサービス。
気になった部分にポイントを置いて、それにコメントつけてTwitterFacebookでつぶやく。らしい。
自分でも無料で作品を公開できるとも言ってた。
そこでもらった編集ソフトの入ったCDのジャケットがww
食パン咥えた少女www
なかなかのセンス。他に何パターンかあったみたい。


ブックフェアは入った途端、話題のcoboがお出迎え。
人いきれにうんざりして歩き出すと、20%OFF、30%OFFの札がたくさん。
でも特に欲しい本もないので端から端まで歩いて。

個人ブースはコミケみたい?といってもコミケに行ったことないのでわからんが、そんなワクワク感。
しおりとかブックカバーとか読書用品と称したエリアには嵌ってしまった…。


そんなお土産つきで、発見もあり、なかなかに楽しい経験となりました。
ブックフェアはデートにもよさそう。

父からの質問「図書館はなぜできたのか?」

武雄市『TSUTAYA図書館』がニュースで放送され、「なぜポイントをつけるのか」とか「CCCにとってのメリットは何なのか」とか思い付いたことを父が口にし、それに対してコメンテーターの意見を聞きながら軽く流しつつ答えていた。
そのコーナーが終わると改めて質問してきた。
「なぜ図書館はできたのか?」と。

正直に言うと流暢に受け答えできなかった。
「一般民衆に教育や文化の機会を等しく与えるため」みたいなことを述べたが(実際は「すべての人が自分の求める情報にアクセスできるように」と言ったと思う)、歴史を考えると書籍館のことも言及しないといけないのか、図書館法からはどうなのか、でも建前と本音、昔と今は違うし…とか迷っていたらうまく言えなかった。

そのあといつも通り私の話もあまり聞かず「司書って良い名前だよな」とか「司書はその図書館の役目を果たすためにいるんじゃないか」とかのたまわって布団に向かったけど。
残された私は反省しつつ、むむこれはきちんと考えねばと思ったわけです。


で、図書館法を調べてみた。
ちなみに図書館法については無料原則だとか知ってるところは知ってたけど、知らないところは全くだったので、一応概要を。

 第一章 総則(第一条―第九条)
 第二章 公立図書館(第十条―第二十三条
 第三章 私立図書館(第二十四条―第二十九条)
 附則
からなり、第一条にもある通り社会教育法が基になっている。(この辺は授業で習ったの覚えてる…!)
サービス、運営、入場料、他機関との関係についても述べられており、司書についてもいくつかあった。
ちょっと驚いたのは、公立図書館だけじゃなくて私立図書館も範囲内だったこと(知らなすぎてすみません…)。公図書館としての図書館法だからだろうか。
最新の記述は平成23年12月14日。


閑話休題。
父の問いに関しては第二条があてはまると考えられる。

第一章 総則
 
第二条  この法律において「図書館」とは、図書、記録その他必要な資料を収集し、整理し、保存して、一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーション等に資することを目的とする施設で、地方公共団体日本赤十字社又は一般社団法人若しくは一般財団法人が設置するもの(学校に附属する図書館又は図書室を除く。)をいう。

ハード面とソフト面について言い及んでました。
まあいわゆる建前だけど、法律的に答えるとしたらこういうことだろう。



つづく

さて。

小4の文集で「探偵になりたい」と書いたことを思い出しました。
朝自習の課題を推理しあらかじめこなしておき、朝自習の時間には読書したりして。


頭からあだしごとはさておき。

今日からブログをはじめるにあたり、自らルールなどを決めようと思います。
と言っても定期的に投稿する予定はなく。主に勉強したことを載せるはず。
イベントに参加したり、本を読んだり、人の意見を聞いて考えたり、行動を起こしたり。

図書館関係を主に考えていますが、興味のあることつらつらと書いていくかもしれません。
デザインやらネットのことやら脳科学やら。
だからブログの名前も変わるかもしれませんが柔軟に流れに身を任せて。

ともかく継続は力なりというか、何か言いたかったことの捌け口ができたというか、書いていきます。
よろしくお願いします、頑張りましょう、私。