餅屋記

サブタイトルは『.lib』

台北市立図書館②サービス、ボランティア

利用者サービス

参考サービス

いわゆるレファレンス*1(来館、電話、書面、FAX等)のほか、閲覧・貸出、、国内外からの文献提供サービス、利用者教育(辞典類やデータベース検索方法など)、留学問い合わせサービスなど。中国語のみだが、オンライン参考サービスもある。

利用者開拓方法
読書会*2ブックスタート、見学受け入れ、会議室等の有料施設利用、本に関する講座、科学普及のための図書・視聴覚資料を揃えた「呉大猷書房」など。

視聴覚サービス

視覚障害者および学習障害者サービス
松山区の啟明分館では視覚障害者用資料を蔵書の特色としている。ここに、書面、インターネット、電話、来館等により、貸出の申請ができる。視覚障害者用資料には、点字付き図書、点字図書、オーディオブックがある。


生涯学習

台北市(台湾全体?)では生涯学習*3が進んでいるらしく、また、「台北市生涯学習パスポート」が図書館で発行できるそう。(満18歳以上。身分証明書、証明写真、手数料100元が必要。)

このパスポートの提携団体での活動を、学習記録ページに綴っていく。
生涯学習課程には3種類あり、市民生活課程、家庭生活課程、職業進修課程に分けられる。それぞれ規定の学習時間に達すると、生涯学習証書を申請できる。
台北市生涯学習ネット通信」や「http://lll.tpml.edu.tw/:台北市立図書館生涯学習ネット」なるものから、各認定課程や活動の情報を得られる。


ボランティア制度

台北市立図書館では、ボランティア制度が確立されているらしい。現在の制度については、2007年2月27日の第2次館務会議で決定されている。

資格と条件の項目に、「悪癖のない者」とあるのがなんとも。館の経費の状況によっては、食費も交通手当が支給されるそうです。また、規定の時間・期間、ボランティアを行うと、実績証明書が発行されるほか、サービス時間累計によって表彰されるサービスエキスパート賞や、自主的・積極的・具体的に優れたボランティアに贈られる特殊貢献賞という制度もある。

種類とサービス内容

‧一般ボランティア員
閲覧に関する問い合わせ、資料整理、活動サポート、建物の完備、ボランティア員に関する事務。


‧ボランティア林老師
中国語物語活動。


‧英語ボランティア員
英語物語活動、閲読指導、読書会の進行。


視覚障害者サービスボランティア員
視覚障害者サービス。


‧閲読普及ボランティア員
読書会の進行、閲読指導、参観者案内。


‧巡回ボランティア員
固定の場所でなく、館内を移動しながら、必要時に問い合わせに対応します。


‧多元文化ボランティア員
タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ミャンマー、韓国等の言語による図書の記録、文書の翻訳と事務サポート等。


‧楽齢ボランティア員
現有の大安区(本館)、松山区(三民分館)、士林区(葫蘆堵分館)の3箇所の楽齢資源センターで、主にセンターの運営業務、事務、学習活動のサポート等に協力します。



*1:サイトでは「レファレンス」という言葉は使われず、「参考に関する問題お問い合わせサービス」となっている

*2:本館が半年ごとに図書を選定する「毎月一書読書会」をはじめ、成人読書会、児童読書会、親子読書会、英語読書会、日本語読書会、テーマ別文学史学読書会、漫画家読書会など、約50ある。

*3:中国語では「終身學習」