餅屋記

サブタイトルは『.lib』

はじめての異動

4月1日をもって、2年間お世話になった係から異動しました。配属先は隣の係ですが。
ちょうどよく希望を出していたところに行けたのでとてもラッキーでした。あとで話を聞くと、一緒にシャッフルされた動機は、第一希望には行けなかった模様。

新しい係は、人数が少し減って、やや休みが取りにくくなったというのが第一印象。第二には、マニュアルが整備されているということ。
所管資料も違うので、前は一つの係が複数の係を持っている感覚だったけどわ今は一つの係が丸ごと小さな図書館って感じ。

課全体としては、長年働いてきた方達がどさっと退職され、また新しい人たちが投入された(来週から)。
去年は、新しい人たちが入ってきたときに、やっていけるんだろうかと思ったけど、今年は職場の雰囲気が変わってしまう不安感がある。
若手が珍しくなく、台頭していっている。一番下もそれが当たり前になって、超高齢社会だったのを知らない世代が入ってくる。
なめられないようにかんばります。

2014年の振り返り

割と占いは好きな方だと思います。参考にするのはいいとこだけ。よく見るのは星占いですが、動物占いも気になるところ。

2014年の蠍座は、責任のある仕事を任されて身を粉にして働く運勢だと。年のはじめや途中に見た星占いには書いてありました。
実際どうだったかというと、まあ、見事に当たりましたね。前から後ろから上から下から斜めから仕事が降ってきて、それから自分でも仕事を作って、なんでこんなにと吐きそうになりながら。11月の峠を越えて、余裕のある今に至ります。

ただ、目の前にあるものに囚われて、好きなものを見失ってしまった気がします。

実のところ、来年の運勢というのも既にチェック済みなのですが、仕事運に関しては同じような予想でした。むーん。
ほかの運勢がよければいいです。

来年は、仕事に埋もれないで、好きなものと縁を大切にしたいです。

台北市立図書館②サービス、ボランティア

利用者サービス

参考サービス

いわゆるレファレンス*1(来館、電話、書面、FAX等)のほか、閲覧・貸出、、国内外からの文献提供サービス、利用者教育(辞典類やデータベース検索方法など)、留学問い合わせサービスなど。中国語のみだが、オンライン参考サービスもある。

利用者開拓方法
読書会*2ブックスタート、見学受け入れ、会議室等の有料施設利用、本に関する講座、科学普及のための図書・視聴覚資料を揃えた「呉大猷書房」など。

視聴覚サービス

視覚障害者および学習障害者サービス
松山区の啟明分館では視覚障害者用資料を蔵書の特色としている。ここに、書面、インターネット、電話、来館等により、貸出の申請ができる。視覚障害者用資料には、点字付き図書、点字図書、オーディオブックがある。


生涯学習

台北市(台湾全体?)では生涯学習*3が進んでいるらしく、また、「台北市生涯学習パスポート」が図書館で発行できるそう。(満18歳以上。身分証明書、証明写真、手数料100元が必要。)

このパスポートの提携団体での活動を、学習記録ページに綴っていく。
生涯学習課程には3種類あり、市民生活課程、家庭生活課程、職業進修課程に分けられる。それぞれ規定の学習時間に達すると、生涯学習証書を申請できる。
台北市生涯学習ネット通信」や「http://lll.tpml.edu.tw/:台北市立図書館生涯学習ネット」なるものから、各認定課程や活動の情報を得られる。


ボランティア制度

台北市立図書館では、ボランティア制度が確立されているらしい。現在の制度については、2007年2月27日の第2次館務会議で決定されている。

資格と条件の項目に、「悪癖のない者」とあるのがなんとも。館の経費の状況によっては、食費も交通手当が支給されるそうです。また、規定の時間・期間、ボランティアを行うと、実績証明書が発行されるほか、サービス時間累計によって表彰されるサービスエキスパート賞や、自主的・積極的・具体的に優れたボランティアに贈られる特殊貢献賞という制度もある。

種類とサービス内容

‧一般ボランティア員
閲覧に関する問い合わせ、資料整理、活動サポート、建物の完備、ボランティア員に関する事務。


‧ボランティア林老師
中国語物語活動。


‧英語ボランティア員
英語物語活動、閲読指導、読書会の進行。


視覚障害者サービスボランティア員
視覚障害者サービス。


‧閲読普及ボランティア員
読書会の進行、閲読指導、参観者案内。


‧巡回ボランティア員
固定の場所でなく、館内を移動しながら、必要時に問い合わせに対応します。


‧多元文化ボランティア員
タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ミャンマー、韓国等の言語による図書の記録、文書の翻訳と事務サポート等。


‧楽齢ボランティア員
現有の大安区(本館)、松山区(三民分館)、士林区(葫蘆堵分館)の3箇所の楽齢資源センターで、主にセンターの運営業務、事務、学習活動のサポート等に協力します。



*1:サイトでは「レファレンス」という言葉は使われず、「参考に関する問題お問い合わせサービス」となっている

*2:本館が半年ごとに図書を選定する「毎月一書読書会」をはじめ、成人読書会、児童読書会、親子読書会、英語読書会、日本語読書会、テーマ別文学史学読書会、漫画家読書会など、約50ある。

*3:中国語では「終身學習」

司書課程懇談会で話したこと

母校の司書課程の就職懇談会で偉そうに話してきました。こんなんで参考になったかな。

まずは3W+T分析。

WHAT
毎日の仕事のことや就職活動のアドバイスなど

WHY
公共図書館で司書として働く現在とここに至るまでの試験状況を知ってもらう。
みんなが司書を目指して合格できることを目指す。?

WHO
(絶対に司書になりたい)司書課程を受講中の在校生

TIME
30~40分 プレゼン
60分 質疑応答


以下はパワポとメモから抜粋。

①表紙
タイトル「司書課程就職懇談会 図書館で司書として働くために」

②目次
時間軸で、
第1部 利用者から司書になるまでの過程
第2部 就職活動の実態


  • 第1部 利用者から司書になるまでの過程
③プロフィール(高校から現在まで・図書館と絡めて)
生い立ち、小中高、大学(バイト、司書課程、実習)、卒業、ダブルワーク、就職

④当社の紹介
館ごとに役割分担している。
直接サービスだけでなく、市区町村立図書館へ協力貸出など。

・昔は学校司書採用もあったが、今は新規採用なし
・本社に行ったりもする


⑤1日の仕事の流れ
レファレンスばりばりやってます。
8時45分 出勤
9時 朝会 → 新着コーナー入替
10時 カウンター(住宅地図、データベース使い方案内など)
12時 休憩
13時 展示の準備(ポスター作成、展示する資料選定、新聞記事探しなど)
14時半 電話レファレンス
16時 研修の打合せ、演習問題作成
18時 退勤

遅番・土日出勤もあるけどきちんと休みは取れる(サービス部門でなければ遅番・土日はない)


  • 就職活動の実態
公共図書館の司書になれるのは1年間で何人か?
100人、1000人、それ以上

⑥司書職採用の現状
2013年度の日本全国の公共図書館数3248館(日本の図書館2013)に対し、都道府県立図書館も含め司書専門職としての採用は、2013年の1年間に全国で50人程度にとどまっている。

→それでも「司書として図書館で働きたい!」のか

⑦合格に必要な4要素
・情報
司書として図書館で働くためには、どうやって試験を受けるのか、募集している自治体は、受験に必要なことは、試験の内容は、

・勉強
教養試験(テキスト、予備校、学内講習、過去問…)
専門試験(過去問、テキスト、講義のレジュメ…)
論文試験
面接試験(どう話すか)

・相性
(何を話すか)
求める人物像に合っているか、合わせられているか
当時の面接シートを見てみると、当社で力を入れてやっている、やっていこうとしていることが書かれている(当時は強みもわかっていなかったが)

・勢い
情熱とか運とか
公務員試験を受けられる歳も制限がある

⑧公務員試験の仕組みと流れ(数年前の例)
 6月 試験案内配布開始
 8月 申込締切
 9月 一次試験(教養、専門)←HP過去問あり
10月 一次合格発表、二次試験(個人面接)
11月 二次合格発表、健康診断と面談
 4月 採用

※試験期間は5〜6月と9月が多いが、来年度以降は繰り下がる予定も
※小さな市区町村や国立大学法人は採用後すぐに勤務できるところもある(既卒

⑨結果

2年目 10戦2勝8敗
1年目 9戦0勝9敗(+民間企業5社くらい)

⑩(終)




情報収集の一例(公立図書館正規職員編)
日本図書館協会 図書館関係求人情報
・こむいん
・各自治体、団体のサイト
・#われわれの館
・図書館関係者のブログやつぶやき
・司書課程の先生
都道府県会館(永田町)


専門試験対策の一例
・過去問
・講義のレジュメ
・『図書館ハンドブック』
・『図書館情報学用語辞典』
・『図書館学基礎資料』その他樹村房のシリーズ
・『図書館職員採用試験対策問題集 司書もん 第1、2巻』(後藤敏行著,図書館情報メディア研究会発行)



・職場の雰囲気は
・どんなレファレンスがあるか
・具体的にどんなところを受験したか
・どうやって勉強したか
・大学卒業から就職までのダブルワーク+予備校で大変だったことは
・予備校に通っていた頃の一日の流れは
・面接でどんなこと聞かれたか
・実技試験はどんな問題が出たのか
・経験は必要か
・図書館でバイトしたいがどう探したら良いのか


1年生から4年生まで11人が聞きに来てくれました。男女比は1:10でしたが。質問も割りかし手が挙がってたのでよかったよかった。
数年前までは公共図書館も採用がほぼなくて、先生もあまり勧めてなかったそうですが、私くらいの年代から採用数も微増してきて、合格する人も出てきたので、最近は推しているとのことでした。

今回話をするにあたって、プレゼンテーションについてはちょうど研修を受けたばかりだったので、その成果を発揮してきました。はじめの3W+T分析も実践してみたり。(うまくできたかはさて置いて)
就活時代の資料を引っ張ってきたり、今のデータを集めたり、先輩に話を聞いたり、勉強になるところも多くありました。面接のときに質問されたこととか、実技試験についてとか、公開されてないことはもうちょっと記録しておけばよかった。

この後輩たちの誰かが同じ職場で働くことになるかもしれないと想像すると、なんか変な感覚。今まで知らない人たちの中に入っていくのが常だったから。

とりあえず今回のメインは、懇談会のあとの先生とのお食事会だったので、これが一番楽しくてよかったです。またお会いしたい。

台北市立図書館①概要、沿革、ビジョン

このたび8月に台湾に行くことになりまして、ついでにそのときに台湾の図書館も見てみたく、まずは調べてみることにしました。

今回は台北市立図書館について。
ホームページは中国語、英語、日本語ページがあり、調べやすかったです。また、調べるほかに、同じく首都にある都立図書館と比較してみました。(ちなみに都立図書館ホームページには、英語、中国語、韓国語のページがあります。)

以下の情報は、これらのページから参照しています。


概要

本館と各行政地区43の分館、11の民衆閲覧室からなる。分館は各区に3〜9館ずつあり、親教育、マーケティング、試験問題解釈、ヨーロッパ文化など、それぞれ特色のある蔵書構成となっている。

台北市立図書館全体のひと月の利用者数は150万人、貸出件数は100万件くらい。ちなみに休館は月1〜3日。*1

蔵書数は、図書6,635,313点、非図書資料(フィルム・ビデオテープなど)387,731点、雑誌8,664タイトル、新聞1,545タイトル。(2014年5月現在)

【都立図書館では】
中央図書館と多摩図書館の2館からなる。中央図書館は調査研究のための図書館で、江戸期の貴重な資料をもつ特別文庫室なとがある。多摩図書館は、雑誌を重点的に収集しているマガジンバンクと、児童・青少年サービスがメイン。

都立図書館のひと月の利用者数は3万6千人、複写枚数は17万枚くらい。ちなみに休館は月2日。個人貸出はしていない。*2

蔵書数は、図書2,369,886点、雑誌22,967タイトル、新聞1,312タイトル、音声・映像資料(映画フィルム、レコードなど)26,198点。(2010年3月現在)*3


利用について
利用規定は図書館法第8条の規定に基づいて制定されている。

開館時間は、火曜〜土曜が8:30〜21:00、日曜・月曜が9:00〜17:00。休館日は、毎月第一木曜日の館内整理日と政府が公告した休日。

市民以外でも誰でも利用証を申請できる。
図書の貸出は、1枚の利用証で10点まで、家庭利用証は20点まで。そのうち人気図書は5点まで。期限は30日まで。
紛失、破損等の状況が発生した場合、同じものを購入しなければならない。購入できない場合は、定価の2倍の金額で賠償しなければならないなど決まりがある。

予約サービスもあるが、受取期限内に借り出されないことが1年間で3回あると、90日間予約権利が停止される。*4

【都立図書館では】
利用案内はホームページ上で公開されているが、利用規定は公開されていない。

開館時間は、中央図書館が平日10:00〜21:00、土日祝10:00〜17:30。多摩図書館が平日9:30〜19:00、土日祝9:30〜17:00。休館日は第一木曜日と、第三金曜日か日曜日、年末年始、特別整理期間。

先にも述べたように個人貸出はしていない。その代わり、館内での資料の閲覧・複写、都内公立図書館への協力貸出サービスがある。


沿革

1930年から1947年の間に、松山、城北、古亭、城西の4館が設立。1952年に省から公布された「台湾各県市立図書館組織規定」に従い、4館を統合し「台北市立図書館」ができた。
その後、台北市の都市建設が推進され、業務面で大きく進展。1990年には新たに落成・開館となる。

【都立図書館では】

1908年、東京市日比谷図書館が開館。1912年には日比谷図書館を中心とする19館の東京市立図書館体制が成立する。1943年には都政施行に伴い、都立図書館となる。日比谷図書館第二次世界大戦の空襲による焼失・再建、新館開館、増改築などを経験する。

その間には立川図書館、青梅図書館、江東図書館の開館・区市への移管などがある。

1973年に中央図書館、1987年に多摩図書館が開館。2009年には、中央図書館と多摩図書館がリニューアルオープンし、日比谷図書館が千代田区へ移管される。


ビジョン

  1. 標準化図書館
    品質監査システムISO9002を拠り所にして、各拠点、各職員の利用者サービスの質を確実に統一化します。
  2. オンライン図書館
    電子資源の収集に努め、簡単で、敏速にデータが送信できるインターネットの特長を活用して、各利用者に24時間年中無休の情報サービスを提供します。
  3. エコ化図書館
    積極的にグリーン図書館を促進し、様々な資源を大切にして、万物共存の環境保護観念を確立します。
  4. 国際化図書館
    国外の図書館との姉妹館締結に力を入れて、提携関係を確立させます。経験と資源を共有して、積極的に先進的な図書館サービスと措置を取り入れて、当館のサービスレベルと品質の向上のための手本とします。
  5. 人間本位の図書館
    親しみと便利性を起点として、各サービスと設備を企画し、職員の作業に便利で、利用者に優しい図書館環境を提供します。

【都立図書館では】
「都立図書館の使命」
東京の未来を拓く力となる 知の集積・発信 都立図書館
都立図書館は、経験豊富な職員と豊かな蔵書により、「時代のニーズにあったサービス」を提供することで、国際都市・東京を情報面から支え、都民や都政の抱える課題の解決を支援しています。

*5


続きます。



*1:2014年5月で利用者1,478,207人、貸出件数は、図書743,716件、雑誌48,030件、視聴覚資料101,494件。

*2:2009年5月で入館者36,286人、複写枚数155,153枚。

*3:2013月3月31日現在の中央図書館で、図書 約186万冊(開架 約35万冊)、雑誌 約7,000種、新聞 約1,000紙。同多摩図書館で、雑誌 約16,000誌、新聞 約150紙、児童資料 約176,000冊(雑誌871誌、新聞18紙)、青少年資料 約21,000冊(雑誌40誌、新聞6紙)。

*4:貸出停止は、貸出期限から超過した累計日数で計算される。個人利用証で60日、家庭利用証で90日が上限。ただし累計超過日数に基づいて罰金を科すことができ、1日につき1元。

*5:http://www.library.metro.tokyo.jp/tabid/2077/Default.aspx

ホームページには「平成18年8月24日、東京都教育委員会は、「都立図書館改革の具体的方策」を公開しました。」とあるけれど、東京都教育委員会のページでは、その具体的方策の本文PDFがNot Foundになっている。

簡易履歴書(キャリアにおける3つの節目)

NHK 新世代が解く!ニッポンのジレンマ「僕らのキャリアデザイン論」なる深夜番組をやってまして、つい見入ってしまいました。

詳しい内容はさておいて、番組内で、出演者の履歴書公開をしていたので、自分の場合はどう書くか、考えてみました。(ちなみに履歴書を公開した出演者は、5ヶ国語を話せる社会人2年目の商社マン(女性)と、東大卒で30代半ばのお坊さんです。)

履歴書といっても、項目は「自らのキャリアにおける3つの節目」のみですが、自分に当てはめて考えてみると、2005年スタンフォード大学でのスティーブ・ジョブズの名演説*1の一部「Connecting the dots.(点と点をつなげる)」を実践するのはなかなか難しかったです。それだけ普段なんとなく過ごしているからなのでしょうが…。


今の自分のキャリアまでの3つの節目


1.高校2年の進路希望調査(17歳)

実はここが一番悩みました。あとのふたつはなんとなくこれかなと浮かんできたのですが、はじめの節目ってどこだったっけと探しました。
高校3年での履修コース、つまりどんな大学に行きたいか、ひいては将来どんな仕事がしたいか、ということを考えた結果、図書館が単なる本を借りる場所ではなくなりました。残念ながらその思考プロセスは記憶にないのですが。
それまでに司書という言葉を知ってはいたけれど、実際に図書館を職場として考えはじめたきっかけです。

2.大学時代の公共図書館での配架バイト(18歳)

図書館情報学を専攻はしなかったけれど、せっかくバイトするならということで、夏休みに図書館でバイトをすることにしました。
そこで、一般の利用者ではなく、職員側からの視点を持てたことが、その後も図書館に執着していく契機になりました。
仕事は配架と整架と予約本の集荷くらいでしたが、図書館を全体的に眺めたり、ずらっと並ぶ本に圧倒されたり、利用者に尋ねられたりするだけで、とてもわくわくどきどきしたものです。

3.新卒で図書館のバイト(22歳)

大学3年次から周りに合わせて就活をしていたものの、公共図書館の正規職員志望だったため、見事に全滅。何にもしないわけにはいかないので、公共図書館学校図書館のダブルワークをすることになりました。
この組み合わせのいきさつにはいろいろとあるのですが、結果的に図書館を職場とし、かつずっと正規職員の司書として働ける場所を目指し続けることに。幸いにも、1年間でこの非正規職場にはピリオドが打たれましたが。
2つの職場で、それぞれ違う仕事をさせてもらって、今の仕事に活かされていることはたくさんあります。でも不安定で、できる仕事も限られていてという環境ではなく、安定して思う存分仕事ができる環境が欲しいと強く思いました。


感想・考察

番組ではマルチリンガルの人は、
  1. 海外の高校に進学
  2. 日本の大学に進学
  3. 日本の商社に就職
とし、お坊さんは、
  1. 寺の孫に生まれた
  2. 仏門に入る
  3. 寺から出る
と書いていて、共演者は「ふたりとも移動を節目としているのが面白い」とコメントしていましたが、自分の場合は気づきとか方向性が定まったときが節目でした。

ほかの共演者も言っていたとおり、節目なんてのはあとから振り返ってみないとわからなくて、どう節目からキャリアデザインしていくのかといえば、今を節目だと思ってやるしかない。
でもすべてデザインし尽くして思い通りになんてできないし向いてないので、今後については、ここ10年くらいのフラグを立てて、がむしゃらに流されてみたいと思います。
はじめの10年くらいは、どんどんいろんな仕事に当たってみて、自分に何が向いてるか、何が好きか、どんな評価を得られるか、試してみます。それからなるべくいろんな人と出会って、世間を広げたいです。
そうして、自分の専門や軸となるものを見つけて、その上で人の上に立つことも考えるのかな、とかなんとか。

アイスランドの記憶 はじめに

2010年の3月から4月にかけて、アイスランドという北欧の島国にいました。

2週間の海外ボランティアと10日間の観光が目的でしたが、帰ってきて4年経つのに、いまだにアイスランドへの興味は尽きないので、アイスランド旅行記を中心に、アイスランドについて綴っていきたいと思います。

 

旅の理由

なぜアイスランドを訪れようと思ったのか。

英語の先生から「学んだ英語を使ってみるべき」と言われる→何となく外国に行きたくなる→どうせ行くなら学生のうち→ならば安く→海外ボランティアなら短期留学やただの旅行よりも安く行けて、学べることも多い→海外ボランティアのサイトで検索したら、欧米で良さそうなのはアイスランド(農作の手伝い)→治安も良いみたいだし、初めての海外一人旅には適当ではないか

といういきさつがあり、春休みにアイスランドに行くことになりました。*1


アイスランド概要

アイスランドについて書こうとするといつもこういった紹介を先に書かなければならないマイナーさが、煩わしくもあり好きなところでもあります。

場所はメルカトル図法でいうところのイギリスの斜め左上、高さはスカンジナビア半島の真ん中あたりに位置しています。面積は「北海道と四国を合わせたくらい」とよく聞きますがそのどちらにも訪れたことのない私には実感は湧きません。国土面積のうち約10%は氷河に覆われています。*2

飛行機でコペンハーゲン乗り換えでは17時間くらい、グリニッジ標準時を使用しているので時差は9時間。(サマータイムでは8時間)

人口は30万人程度でそのうち約6割は首都であるレイキャビクに住んでいます。

公用語アイスランド語(でも英語も通じる)、首都はレイキャヴィーク、通貨はアイスランドクローナ(2010年3月当時1アイスランドクローナ≒1円)。

火山島であるため温泉も豊富に湧き出ており、日本に似たところも持つ、不思議な国です。


導入はとりあえずこのへんまで。今後はアイスランドに関する本の感想なんかも書いていきたいなと思います。


*1:ちなみに帰国は4月3日だったのですが、その翌日にエイヤフィヤトラヨーク山が噴火してヨーロッパ便のほとんどが何週間も欠航という事態が発生し、あわや1ヶ月異国の地に閉じ込められそうになる、という思い出があります

*2:Wikipediaより